家で過ごす時間が増えて、今まで、
寝に帰るところ、着替えによるところ、週末にいるところ、
だったのに、
生活の大部分を占める時間を過ごすことになり
家について見直す人が増えているようです。
マンションだった人が、郊外の戸建てに変え変えたりしている
ようで、不動産は活況があります。
現役世代はそういった動きがありますが
定年~老後を過ごす世代の人たちはどうでしょうか?
最近、あった相談をお知らせしたいと思います。
80歳の奥様が、都内の戸建てに住んでいて、
ご主人は86歳で、脳梗塞を患い、既に施設にいるそうです。
一人息子さんは40代の会社員で、家族と別に住んでいます。
奥様も、そろそろ老人ホームに行きたいけど、
自宅を売って、その費用に充てたい。
ひいては、しかし、家は3人の共有名義で、
おじいさんは字が書けない。
売却には3人とも同意している、
ということなのです。
で
売れるのかしら?
というご相談でした。
ご主人は、字は書けないですが、
意識ははっきりしているということでしたので
司法書士に確認したところ、
売却の意思がはっきりわかれば
大丈夫ということでした。
それをお伝えしたところ、
奥様は大変喜ばれて、
よかった!!もう少し住んで、考えるということでした。
。。。。。
あの~、、、、今だったら売れますが、
奥様もご主人様も、近い将来に意思確認で怪しくなる(認知症になる?)
可能性もあるわけだし、
そうなったら、売れなくなって、
息子さんが困ることになります。
紹介してくださった方から
危機感を持た方がよい、とお伝えいただきました。
しかし、本人は、
やっぱり、この家で死ぬから、と。
出た~~~!老人の、死ぬまでこの家にいたい!願望!!
だいたい、全員そう言うのだけど。
というか、基本的に人は
変化することを嫌うものなのです。
退屈でも、ルーティーンという日常が好きな
生き物なのだと思います。
ましてや、年を取るとねぇ。
ただ、
ぽっくりある日死ぬことはかなり難しいのです。
死ぬまでに、体が不自由で、
寝たきりの期間とかが必ずあるのです。
その期間をどこでどうやって過ごすのか?
私は、ある会社さんのサービスで
家を売却した後に、
その家を借りて住み続けられるというのが
あるというのを、ご提案しました。
売って、現金にしておけば、
借りて数年住んで、
いよいよ老人ホームに行くことになったら
そのお金の残りで、ホームに行けばよいのです。
80歳なので、あと10年以上は、
一人暮らし難しいでしょうから
3~6年くらいの家賃の費用を考えておけば、
資金計画もわかりやすいです。
しかし、
まだ、ホームには行きたくない。
お金が自由でなくなる。
息子が。。。嫁が、、、
と、堂々巡りが始まり
紹介者さんは、この電話だけで40分以上も話し込まれて、
さらに、いえに説明に来てほしいという異なったそうです。
この分だと、どうにもならなくなるまでこのままかもしれない、
それも仕方ないこと、と紹介者さんがおっしゃっていました。
私もそう思います。
ただ、役立つ方法があるのを知っていて
この先困るのが見えているのに
知らせなかったら、自分が後々、後悔するだろうな、
ということで、お知らせいただくことにしました。
年を取ってくると、
”思い込み”が激しくなります。
周りが何を言っても、自分が一度思ったことは
受け入れなくなってきます。
年を取るというのは、柔軟さがなくなることなんだ
といつも思います。
心も体も頭も関節も。。。
残念だな、と思うこともありますが
たとえ、老人特有の固くなった思い込みの為に
状況が悪くなったとしても、
それはそれで、
その人の選択、その人の意思、その人の尊厳
なのだとも思うのです。
ただ、自分は、
いつまでもできるだけ長く柔軟性を持っていたいし、
こうなる前に、
いろいろなことに対して備えていかないと
子どもたちに迷惑がかかるな、
と思いました。
老後の準備は、早めが安心ですね!